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フレット音痴を修理する


ウクレレ・レッスンをやってた頃、あれはもうレッスンを
引退するちょっと前だったか、我がセニーザのオクターブ・
ピッチがおかしいことに気がついた。
開放弦と12フレットを比較した場合、チューナーが
開放弦でちょうど真ん中なら、12フレットでは思いっきり
右に振れてしまっていた。
いわゆるフレット音痴状態だ。

うーん、絶対以前はこんなんじゃなかったはずなのに。
クロサワ楽器から通販で購入した個体だが、購入した後、
ウクレレレッスン中に調べたと思ったが、思い違いだったか・・。
以前、12フレットにデッドスポットがあって、ヤマハを通じて
修理してもらったことがあるが、その時も何も言われなかった
けど、しかし音痴な状態は紛れもない事実なので仕方ない。

それからしばらく放置していたんだが、
セニーザさんがご引退なされて、セニーザ・ウクレレは
もう作られていないし、なにより、セニーザ・ウクレレには
自分自身、相当の愛着がある。
出費続きで自分の経済状況は破たん寸前ではあるが、
思い切って修理に出すことにした。
現在、修理費用と修理方法の見積もり中だ。

フレット音痴の場合、弦を張り替えたら直る場合が
あるという。または弦高を調整するのもありとか。
しかしこれは微妙な音痴だろう。自分のセニーザは
この程度の小手先修理ではたぶん直らない。
ブリッジのサドルの位置を調整するのも考えられるが、
サドルの上の溝を切り直してブリッジを再装着するってことは、
結局、ブリッジ自体を再作成する必要が出てくる。

現実的に考えられる一つの方法は指差し板を交換すること。
弦長(ナットからブリッジまでの長さ)を計って、ナットから
各フレットまでの寸法を計算して、フレットが適正な位置に
打ちこまれた指差し板に交換するという手だ。
カマカTIKIを指差し板の修理で、ハワイのKamaka本社に直接
修理に出して返ってきた時、指差し板そのものが新品の
ハワイアンコア製に交換されていたが、オクターブピッチも
完璧になって返ってきたので、この方法はかなり効果ありと
自分は思う。

もう一つの方法は、今の指差し板をそのまま使うことにして、
サドルを剥がして適正な位置に再接着する手だ。

フレット間隔の計算をする場合、
17.81715385.....という数字が必要となる。
この数字は
1/(1-1/1.059463094)=17.81715385......という
数式から導き出される数字だが、
理屈を説明するとややこしいので、定数として
覚えた方が良い。
理屈を知りたい方はネットで調べれば、
この数字の意味がわかると思います。
簡単に言うと、弦長を2の(1/12)乗で割っていったら
各フレットとブリッジの距離となるということです。

例えば会社に隠してあるLanikai LU21の場合、
弦長が445mmだ。
そのLanikaiのフレット間隔を計算してみると、
ナットから1フレットの距離は、
445÷17.81715385......=24.9753071...
つまり、約2cm5ミリ位が、Lanikaiのナットから
1フレットの距離となり、
1フレットから2フレットまでの距離を計算すると、
(445-24.9753071...)÷17.81715385.....=23.57417444..
ナットから2フレットまでの距離は24.975+23.574=48.549
約4cm9ミリ弱となるはずだ。

この様にフレット間隔は計算に基づいて割り振られる
ものだが、フレット音痴は、この計算寸法に合わせてフレットが
打ちこまれていない状態なのだから、逆に現状の状態で、
ナットから各フレットの寸法を測定して、その値から、
最大公約数的な弦長を決定し、ブリッジを位置を
定めるということだ。

しかしこれは、全てのナットからのフレット寸法に於いて、
全てのフレットが正しい音程を発することができる妥協ポイントを
探して、ブリッジの位置を定めるということなので、おそらく全ての
フレットが完璧な位置に収まるのは無理だと思うが、
まぁ、ウクレレはそれでなくても、3弦は微妙に合わないという
楽器なので、それほど神経質にピタッと合わなくて良いのだろう。
緩いところもウクレレの魅力だ。

フレット音痴修理を価格的に考えれば、指差し板を作り直すとか、
ブリッジを再製作するとかをしないで、今あるもので最善を
尽くす方法が良く、それを考えれば、後者のブリッジを剥がして
適正位置に再接着するのが、費用は掛るとしても、
それでもパーツを再製作するより、ある程度財布に
優しい方法だと思う。

アキオ楽器さんがハワイのウクレレは調整が必要と
主張されているが、それについて、大昔、ハワイの
ぷあぷあさんの掲示板で議論になっていたことが
あったのを思い出した。

自分も当時、ハワイのウクレレは調整が必要と主張される
アキオさんの調整とは如何なものかと、試しに
カマカのスタンダードDXを調整してもらったことがある。
結果、あまり出す前と変わらなかったと思うけれど、
それはカマカの品質の高さ故に実は調整する必要はあまり
なかったのかもしれない。
しかし、今回のようなフレット音痴問題に直面すると、
アキオ楽器さんのいうことも一理あるかもしれないとも思った。
しかしセニーザさんはきちんとした仕事をする人だから、
自分が保持している過程の中で狂いが生じたと思いたい。
妻のセニーザ・パイナップルについてはオクターブ・ピッチは
完璧であるという事実もあるんだから。

しかし、我がセニーザくんは金が掛るぞ。
以前、デッドスポットがあったので、修理してもらったことが
あるし。
音や木目は気に入って好きなんだけど、セニーザ製としては、
ちょっとハズレの個体だったのかもしれない。
そう思えば、このウクレレを購入したクロサワ楽器さん、
売る前によくチェックして売ってくれてたらと思うよ。
買った時は素人でよくわかんなかったんだから。
もう6-7年前に購入したんだから、今更、クレームじゃ
直してくれないでしょ。

しかし、こんなことで自分のウクレレ道は、演奏上達の道でなくて、
ウクレレ自体の知識ばかりが増えていく。
そんなつもりは全くないのに、演奏者ではなくて、
ビルダーの道を進むように。
確かに、幼いころからのプラモ作りやら鋸とトンカチを使っての
木工作に熱中し、BCLに熱中してラジオに夢中になり、
長じて今はパソコン作り、料理も嫌いじゃないと、
モノ作りはなんでも好きな性格なので、知らず知らずのうちに
そっちに行っちゃうのかな。

自分としては、仕事が終わって、夕食が終って、風呂にも入って、
子供が寝て、やっと自分の時間が持てたその時に、
のんびり一人で「ラヴィン・ユー」とか、のんびりポロンポロンと
弾いて、ほっこりしたいだけなのにな。。
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