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異世界の人々

昨日、広島に低価格入札の件で国交省中国整備局の対策講習に出席。

お昼に広島に来たならお好み焼きだろうと、とある店に入店。
前にも来たことのあるお店だと思い出した。
だがとりたてて旨いわけでもない。
ただそこにあったからいつもふらっと入ってしまうわけだ。
前とは店のメンバーは違っていたと思う。

このお店、無愛想だし焼き手が全然やる気なし。
なんで俺がこんなことするんだみたいな感じで
嫌そ~というかメンド臭そうに焼いている。
もう、その時点でこっちも嫌だったんだが、
とりあえず焼きあがるのを鉄板の前で待っていた。

しばらくするとオールバックのスーツの男が
「大将、10人ほどいける?」とお店に入ってきた。
「まぁ、なんとか」と気の無い返事をすると
男は外に出て行ったが、すぐ10人ほどのスーツ姿の男たちが
入ってきた。
スーツ姿とはいえ、彼らはもう見た瞬間にサラリーマンではないのはわかった。
いわゆるスジ者だ。

狭い店内だ。
カウンターにいる俺ともう一人のお客、そしてテーブルに
座っていた作業服の男以外、すべてヤクザさんだ。
特にテーブルに座っていた作業服の男は完全にヤクザさんに
取り囲まれて座っているかなり可哀想な状態。

店内に色々な会話が飛び交う。
携帯で「2代目は今~」という声が聞こえる。
奥にいるのはどこぞの組の2代目さんらしい。
その2代目さんが「おい、兄弟!」と呼ばわる。
うわっ、「兄弟」なんてやくざ映画で梅宮辰夫が言ってるのを
聞いたことがあったけど、本物聞いたのは初めてだよ。

やる気のないだるそ~な焼き手のにいちゃんもヤクザさんの大量注文に
目の色変えている。
俺の時はソバもほぐさず焼いていたりしてたけど、
明らかにその仕事の丁寧さは俺の時とは全然違っている。

俺の隣の男がまずさっさと喰って出ていった。
俺も食べるのは早いので出されたモダン焼きをさっさと食べる。
もちろん、早く食べて出たいのは当然あったけれど、
でも変にヤクザさんを意識して早く食べていると勘ぐられないかなって
思ったりしながらも、しかしさっさと食べ終えてしまった。
食べ終わっても少し水飲んだり、楊枝を使ったりして平然を装い
おもむろにお愛想を頼んだ。
勘定払って出ていく時に無愛想なおばちゃんが笑顔で
ありがとうございました、忘れ物ないようにって俺に声を掛ける。
いままで無愛想だったのに不自然きまわりない。

外に出ると黒服の男がさっと姿を現し、親分でないと分かると
また陰に身を潜めた。階級社会だから下っ端は大変だ。

外に出て虎口を脱したような安堵感に包まれた。
そういや一人残してきた作業服の男はどうしただろうか。
ふとそう思ったが、すぐどうしてあげられようもないことに気づき、
「運が悪かったな」と一人ごちてその場を去る。

やがてすぐにそんなことがあったことなど忘れ果て、
本来の今日の目的に向かって歩き出した。
現実に引き戻された感覚に捉われていた。
俺には俺の住む世界があるんだなぁって実感していた。
さっきまで異世界に居たような気がした。
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