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高原へいらっしゃい


「高原へいらっしゃい」というドラマがあったね。
と言っても僕が言うのは佐藤浩市Ver.ではなくて
田宮二郎Ver.なのです。

tamiya

幼き頃に見たんだけど、断片的に色々なシーンを
覚えている。調べてみると1976年の作品なんだね。
ネットを検索していたら、動画があったので
嬉しくて最近ずっと見ている。

僕がこのドラマを不思議と忘れなかったのは、一見、頼りがいが
ありそうだけれども、どことなく寂しげで、暗い部分があって、
ガラスのように壊れやすい主人公の面川を演じる上で、
田宮氏が持つ雰囲気がとてもマッチしていて、
あたかも実在の人物のように感じてしまったからかもしれないし、
後年、田宮氏は自殺を遂げてしまうけれども、子供心に
そんな田宮氏が持つ寂しげなオーラをなにかしら
感じていたのかもしれない。

ドラマはこの面川がホテルの再建を目指して、
自分の人生の再建を胸の内に秘めながら、悪戦苦闘しつつ
ホテルを再建していくという話である。

改めて動画を見たから、少し話を追っていこう。

田宮二郎さん演じる支配人の面川清次はホテルマンで
あったが、暴力事件を起こしてホテル業界から干されていたが、
妻の父親の会社が所有する高原にポツンと一軒だけ佇む
ホテルの再建を任される。
妻は情けを掛ければ面川は甘えて立ち直れないと
気丈にブティックを経営しながら面川と別居状態である。

さて、ホテルを開業し、面川が集めたスタッフは
それぞれ優秀で頑張っていてくれるけれども、
いつも集客とお金という経営に関する問題が面川を悩ませる。
相談相手になりそうなのは、義父の会社の経理課長代理の
大貫徹夫(前田吟)だけだ。
彼は面川の義父からお目付け役として派遣されてきた人間だ。
いつも強い口調で現実問題を面川に突き付け、
現実逃避的な面川を叱咤する。
面川は大貫に尻を叩かれるように営業をして回るが今一つ
成果が出ず、義父から預かった支度金はどんどん目減りしていく。

美しい高原の自然、益田喜頓氏演じる高間麟二郎という
名コック長が腕を振るう、夕食に供されるフル・コースという
武器があるのだが、なかなかお客さんは来てくれない。

あれこれ悪戦苦闘は続く中、ホテルに記者くずれの男が来て、
面川たちは騙されてしまう始末。
しかし面川たちは彼を許してあげる。
その後、紆余曲折あったけれども、困窮している面川たちを
救ったのは、その記者くずれの男であった。
その後彼は雑誌記者として立ち直っており、騙したことへの
償いとしてホテルを特集記事を組んで雑誌で紹介してくれた。
それが功を奏してホテルは一気に繁盛し目出度しとなる。

大まかにはこんなドラマだが、僕が面白く感じたのは、
経営者たる面川が営業と資金調達に対する苦悩を抱え込んで
苦悩する、経営者の孤独のつらさをうまく描き出していた
ところだったのかもしれない。

スタッフは与えられた仕事を、そして自分なりに考えた仕事を
懸命にしてくれるが、経営や資金については考えてくれない。
みんなでワイワイ頑張っていればうまくいくみたいな
単純な青春ドラマではなくて、現実的に資金の問題をちらつかせながら
理想を実現することの難しさをとことん突き詰めて、
面川やスタッフの頑張りを他所に、事業が失敗するギリギリまで
持って行って、奇跡的に挽回するところに見どころがあったと思う。

ホテルが繁盛するキッカケを作ったのは、このままいけば
ホテルは潰れる。だったら不幸な子供たちを集めて塾をしている
先生から提示された一人三千円という破格の宿泊料金を受けて、
損をしてもいいから、最後は宿泊者を喜ばしてあげよう、
スタッフを思いっきり、ホテルマンとしての仕事をさせて
あげようという、面川の経営者としての苦渋の決断がたまたま
結果的に幸運を招いたわけで、まさしく経営というものの
バクチ性とか、正直に商売をする姿勢の大切さ、顧客の立場に
立つことの重要性とか、経営者は孤独なものだが、結局一人では
何もできないんだなぁとか、そんなところをつくづく感じさせられた。
同時に労務管理の難しさ、社員のモチベーションの維持の難しさとか、
そんな要素も上手に描いていたと思う。

昔は面白くて感動できるドラマが多かったなぁと思うのは、
僕が歳を取ったのかなぁ・・・・。
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